こんにちは、さくおです!
カスタマーサクセス(CS)の選考を受ける際、いざ面接となると「志望動機」をまとめるのに苦戦する人も多いと思います。
営業やサポートの経験はあるけれど、CSは初めて。だからこそ、自分の想いをどう整理して話せばいいのか、難しく感じる人は少なくありません。
実際に私も異業界からCSへの転職活動をしていたときに、自分が納得できて、且つ企業にも想いが齟齬なく伝わる“志望動機”を整理するのは大変でした。
でも、ポイントを押さえれば、魅力的な「あなたらしい志望動機」をどんな人でも作ることができます。
この記事では、CS転職成功者である私が実践した、志望動機の考え方と伝え方を、例文つきでわかりやすく紹介します。
面接官の印象に残るための『共感』と『再現性』のある話し方を、一緒に整理していきましょう!
✔︎ 広告業界から未経験でIT企業へ転職し、現在はメガベンチャーで現役カスタマーサクセス職
✔︎ 月70時間だった残業を20時間に削減し、時間単価は1.2倍にアップ
- カスタマーサクセス職への転職を考えている
- 書類選考や面接で話す内容を整理したい
- 志望度が高い企業の面接で失敗したくない
「転職を考えたきっかけ」と「志望動機」を揃える

志望動機を作るとき、いちばん大事なのは“話の筋を通すこと”です。
どれだけ熱意があっても、「転職を考えた理由」と「CS職を志望する理由」がバラバラだと、面接官には響きません。
たとえば、「ワークライフバランスを整えたい」と言いながら、「顧客と二人三脚で成長したい」と話すと、少し矛盾が生まれますよね。
これは決して悪いことではありません。人には複数の動機があるのが自然です。
でも、面接では短い時間で自分の考えを伝える必要があるので、「自分が一番伝えたい軸」を明確にすることが大切になります。
「転職理由」→「職種選び」→「会社選び」を一本のストーリーに
面接官が知りたいのは、あなたの過去・現在・未来がどうつながっているか。
この3つを1本の線でつなぐと、話が一気に伝わりやすくなります。
たとえば:
「前職では短期的な営業活動が中心でしたが、お客様と長く関係を築ける仕事がしたいと感じました。
その中で、導入後もお客様の成功に寄り添うカスタマーサクセスという職種に魅力を感じています。
そして御社のサービスは中小企業でも導入しやすく、顧客の課題解決に本気で向き合っている点に共感しました。」
このように語ると、「転職理由」→「職種選び」→「会社選び」がきれいに流れ、短い時間でも“あなたの考え方”が伝わります。
逆に、いろんな話を詰め込みすぎると、面接官は「結局この人は何がしたいの?」と感じてしまうことも。
ポイントは、「話すことを減らす勇気」です。
一番伝えたい軸を1つに絞って、そのテーマに関連するエピソードだけを添える。
これだけで、印象はぐっと変わります。
再現性のあるストーリーを意識する
転職理由と志望動機を揃える上で、もうひとつ大切なのが『再現性』です。
これは、「その考え方や行動が、今後の仕事でも発揮されるか」をイメージできるかどうか。
たとえば、営業職で「お客様に寄り添う姿勢」を大切にしていた人が、
「その経験を活かしてCSでも課題解決を支援したい」と話すと、説得力があります。
一方で、「前職が合わなかったので違う業界に行きたい」とだけ話すと、再現性が見えません。
つまり、面接官は“過去の成功体験”よりも“考え方の一貫性”を見ています。
自分の中で「なぜそう思ったのか」「なぜCSに行きたいのか」を言葉にしておくと、自然とストーリーに深みが出ます。
面接では「短く」「わかりやすく」伝える
もう一つ意識したいのは、話し方です。面接はスピーチではなく、会話です。
一方的に話しすぎると、相手が理解する前に情報が溢れてしまいます。
話すときは「1つの質問に対して1分以内」を意識してみてください。
その中で、「結論→理由→具体例→まとめ」という順番を守ると、話が整理されて伝わります!
たとえば:
結論:長期的にお客様を支援できるCS職に魅力を感じています。
理由:前職では短期的な取引が多く、関係性を深められないもどかしさがありました。
具体例:定期訪問を通じて顧客の課題を聞き出すことで、リピート率が上がった経験があります。
まとめ:この経験を活かして、顧客と長く信頼関係を築ける仕事がしたいと思っています。
この話し方の型を覚えておくと、どんな質問にも落ち着いて答えられるようになります。
志望動機は“あなたの人生観”を映すもの
志望動機というのは、単に「転職の理由」ではなく、あなたがどんな価値観で働きたいかを伝えるものです。
「誰かの役に立ちたい」「顧客に喜ばれる瞬間が好き」など、
自分が大切にしている想いを言葉にすると、面接官の記憶に残ります。
そして、その想いが転職理由・職種選び・企業選びのすべてに通じていれば、あなたの話には“芯”が生まれます。
ポイント:
-
転職理由 → 職種選び → 会社選びを1本の線でつなぐ
-
エピソードは“再現性”を意識して語る
-
面接では短く、相手が理解できる言葉で伝える
この3つを意識するだけで、あなたの志望動機は一気に“伝わる言葉”になります!
働いた時の自分を「リアルに」想像する

カスタマーサクセスへの転職を成功させるためには、『自分が実際にその会社で働く姿をリアルに想像できるか』が大きなカギになります。
面接官は、あなたがその仕事をどこまで理解し、現実的な目線でキャリアを考えているかを見ています。
つまり、「この人は、うちで実際に働くイメージを持っているな」と思ってもらえる人ほど、信頼されやすいんです!
『働く自分』を具体的に描くことが大事な理由
志望動機を伝えるうえで大切なのは、「やりたいこと」ではなく「できること」と「目指す姿」のバランスです。
たとえば、
- 『顧客と関わるのが好きだからCSに挑戦したい』 : 悪くありませんが、もう一歩踏み込みたい、!
- 『顧客との関係構築を通じて、サービスの価値を最大化したい』 : “働いている自分”の行動レベルまで想像できると、説得力が一気に上がる!
面接官が見たいのは、「どんなモチベーションで仕事をしてくれそうか」「この人は具体的にどんな貢献をしてくれそうか」という部分です。
そのために、自分の過去の経験をもとに、『働く姿』をリアルにイメージしておく必要があります。
社員の『1日の流れ』を見てみる
働く自分を具体的に想像するためのおすすめの方法は、『その会社の社員インタビューや1日のスケジュール』をチェックすることです。
CS職であれば、
-
朝:定例ミーティングで顧客の利用状況を確認
-
午後:既存顧客との打ち合わせ・活用提案
-
夕方:顧客の要望を社内チームに共有し改善を検討
このような流れが一般的ですが、出勤時間から退勤時間、顧客との打ち合わせの頻度、組織成長のためのプロジェクトに費やす時間など、企業によって変わってくる部分は多いと思います。
実際の働き方を具体的に知ることで、「自分の得意な部分はどこで発揮できるか」「どんなシーンで苦労しそうか」をイメージしやすくなります。
具体的な働き方がわかっている前提で話ができれば、他の求職者よりも、地に足ついた会話が面接官とできるはずです。
「働く自分の姿をちゃんと理解している人」として、現実的な印象を与えることができます。
たとえば、こんな言い回しは好印象です。
社員の方のインタビューを拝見し、導入支援から継続フォローまで一貫して顧客と関われる点に惹かれました。
自分も顧客の課題解決を長期的に支援してきた経験があるため、プロセスのイメージが湧きやすく、すぐに貢献できると感じています。
こうした“現場感”のある話し方ができると、面接官は「この人はCS職をよく理解している」と感じてくれます。
『逆質問』で信頼を深める
面接の最後にほぼ必ず聞かれるのが、「何か質問はありますか?」という一言。
このときに、準備していない人はチャンスを逃してしまいがちです。
逆質問は、単なる質問ではなく『自分の関心と理解度を示す場』。
つまり、的確な質問ができる人ほど、「この人は目線が合っているな」と感じてもらえます。
たとえば──
-
「オンボーディングの期間で顧客体験を向上させるために、特に意識していることはありますか?」
-
「カスタマーサクセスとして成果が出ている方は、どんな行動をされていますか?」
-
「CSチームと営業・開発チームの連携はどのように行っていますか?」
こうした質問をすると、面接官との会話がより実務的なものになり、対等な立場で意見を交わせるようになります。
結果的に、あなた自身が『入社後のイメージをしっかり持っている人』として好印象を残せるのです。
『リアルな想像』が志望動機を強くする
働く自分をリアルに描くことは、志望動機をより深く、リアルな言葉に変えてくれます。
たとえば、「顧客に寄り添いたい」という抽象的な想いを、「導入後の活用支援や課題改善など、顧客と一緒に成長できる環境で働きたい」という具体的な表現に変えるだけで、伝わり方がまったく違ってきます。
「どんな1日を過ごしているか」「どんな瞬間にやりがいを感じるか」を自分の中で描けると、面接でも迷いなく言葉が出てくるようになります。
『働いた時の自分をリアルに想像する』というのは、ただの準備ではなく、“自分がこの仕事を本当に好きになれるか”を確認する大事なプロセスです。
そのイメージが明確であればあるほど、志望動機にも自然と説得力と熱意が宿ります。
その会社のサービスや文化に共感できるか

志望動機を考えるうえで欠かせないのが、『その会社のサービスや文化にどれだけ共感できるか』です。
カスタマーサクセスという仕事は、サービスの良さを誰よりも理解して、顧客に広めていく立場。
だからこそ、“自分が本当に好きになれるサービスかどうか”は、働き続けるうえでのモチベーションに大きく影響します。
『好きになれるそうか』素直に考えてみる
転職活動のときは、どうしても「条件」や「年収」「リモート可」などに目が行きがちですよね。
でも、実際に働いてみて続けられるかどうかは、『自分がその会社のサービスを好きになれるか』がかなり影響してきます。
たとえば、あなたが友達に「このアプリ、本当に便利でさ!」と話すとき、自然とテンションが上がりますよね。
カスタマーサクセスの仕事は、まさにそれを仕事としてやるような感覚なんです。
だから、自分が心から「このサービスいいな」「もっと広めたいな」と思えるものじゃないと、長期的にはモチベーションを保つのが難しくなります。
もちろん、「使ったことがある」「興味があった」程度でも最初は大丈夫です。
大切なのは、そのサービスの理念や、会社が大切にしている価値観に“共感できるかどうか”。
たとえば、
-
「働き方をより自由にする」
-
「中小企業のデジタル化を支援する」
-
「誰もが挑戦できる社会をつくる」
など、企業によってミッションはさまざまです。
その中で、自分の経験や価値観と重なる部分を探すと、“本心で語れる志望動機”が自然と見えてきます。
『なぜその会社なのか』を言語化しよう
SaaS業界は今、似たようなサービスがどんどん増えています。
だからこそ、面接官が一番気になるのは「なぜうちなのか?」という点。
同じ領域の企業がたくさんある中で、あえてその会社を選んだ理由を語れる人は、印象に残ります。
たとえば──
「いくつかのSaaS企業を比較しましたが、御社の〇〇というサービスはUIが一番シンプルで、誰でも使いやすい設計に共感しました。」
「経営層のnoteを読んで、“顧客とともに成長する”という考え方に惹かれ、自分もそのマインドで一緒に成長したいと思いました。」
「社員インタビューを拝見し、現場の方の『顧客に本気で誠実に向き合っている姿勢』に共感しました。」
こうした具体的な“共感の理由”を言葉にすると、あなたの志望動機は一気にリアルになります。
表面的な「御社の理念に共感しました」よりも、自分の言葉でどこに共感したのかを話すことが大切です。
『サービス理解 × 自分の経験』で説得力を出す
共感を言葉にするうえで、もう一つのポイントは『サービス理解と自分の経験を結びつけること』。
たとえば──
「前職では中小企業の採用支援を行っていた経験があり、御社の人事向けSaaSが解決しようとしている課題を肌で感じていました。」
「私自身、日常的に御社のツールを利用して業務が大変改善されたため、導入企業の業務改善をもっと広げることに一役買いたいと考えました。」
このように、自分の経験から“なぜ共感できるのか”を語れると、話に説得力が生まれます。
単に「好きだから」ではなく、「これまでの経験から、この会社の価値を理解している」と伝えられるからです。
共感は“エネルギー”になる
実際に働き始めてから気づくのは、『共感できる会社』で働くと、仕事が自然と楽しくなるということ。
顧客対応の中で壁にぶつかったときも、「このサービスを本当に広めたい」という気持ちが、乗り越える力になります。
だからこそ、転職のタイミングでは“企業研究”というよりも、“共感探し”を意識してみてください。
会社の公式サイトや採用ブログ、社員インタビュー、代表メッセージなどを見ると、価値観が見えてきます。
そして、自分の過去の経験や大切にしてきた考え方と重なる部分があれば、それがまさに“あなたの共感ポイント”です。
『共感できるかどうか』は、志望動機を形にするうえで欠かせない要素。
サービスを“好き”になれるか、会社の“文化”に共鳴できるか。
その気持ちがあるだけで、面接での言葉に温度が生まれ、自然と相手の心に響くようになります。
まとめ:志望動機は”共感”と”再現性”で伝わる

ここまで、カスタマーサクセスへの転職で志望動機を伝えるうえで大切なポイントを紹介してきました。
改めて振り返ると、志望動機は「うまく話すこと」よりも「筋を通して話すこと」が何より大事です。
『共感』と『再現性』が伝わる志望動機は強い
面接官に響く志望動機は、きれいな言葉や立派な経歴ではなく、
「なぜこの仕事に惹かれたのか」「どういう想いでキャリアを考えているのか」が一貫していること。
そのためには、まず『自分の転職理由と志望動機を揃える』ことが基本でした。
次に『働く自分の姿をリアルに想像する』ことで、現実的なイメージを持ち、
そして『その会社のサービスや文化に共感できるか』を自分の言葉で語る。
この3つが揃えば、あなたの志望動機には確かな“温度”と“軸”が生まれます。
面接は“共感の確認作業”
実は、面接官も「共感できる仲間」を探しています。
CSという仕事は、顧客と同じ目線で考えることが求められるからこそ、
“会社やサービスへの共感”を持っている人ほど、チームにも顧客にも良い影響を与えます。
だから、完璧に話そうとするよりも、
「自分はこの会社のどんな部分に惹かれたのか」
「どんな価値を感じて、どんな形で貢献したいのか」
を、自分の言葉でまっすぐに伝えることを意識してください。
志望動機は“自分の言葉で”つくる
転職活動の中で、他の人の志望動機例を見るのは大事ですが、最後は必ず、自分の想いをベースに書くのがおすすめです。
どんなに上手な文章でも、“あなた自身の経験”や“感情”が乗っていないと、面接官には響きません。
「これが今の自分の正直な気持ちだな」と思える志望動機を、時間をかけて磨いていくことが大切です。
最後に
CSは、顧客の成功に寄り添う仕事でありながら、自分自身の成長も実感できるポジションです。
だからこそ、「なぜこの仕事を選んだのか」を自分の中で明確にしておくことが、転職成功の第一歩。
もし「自分にはまだピンと来ないな」と感じたら、他のCS関連記事もぜひ読んでみてください。
職種理解を深めることで、自分に合った会社や働き方が、きっと見えてくるはずです。



コメント