こんにちは、さくおです!
「SaaS業界って人気だけど、転職の難易度が高いのか気になる…!」
そんな疑問を持つ人も多いと思います。
IT未経験の方にとっては、専門的な知識や経験が求められる印象もあり、ハードルが高く感じられるかもしれません。
でも実は、SaaS業界は今、日本でも数少ない“未経験からでも挑戦しやすい成長産業”です。
その理由は、業界全体が急成長しており、人材ニーズが高まっているから。
特に営業職やカスタマーサクセス(CS)職は、前職で培った「顧客対応」や「提案スキル」をそのまま活かせる仕事として、今もっとも多くの採用が行われている職種です。
この記事では、実際にSaaS企業へ転職した私の経験をもとに、
「SaaS転職の難易度」や「未経験者が意識すべきポイント」をわかりやすく解説します。
これから成長産業に飛び込みたい人、営業やサポート経験を次のステップに活かしたい人にぴったりの内容です!
✔︎ 広告業界から未経験でIT企業へ転職し、現在はメガベンチャーで現役カスタマーサクセス職
✔︎ 月70時間だった残業を20時間に削減し、時間単価は1.2倍にアップ
- SaaS業界への転職の難易度・ハードルの高さが知りたい
- SaaS業界が転職先におすすめな理由が知りたい
- IT業界へのキャリアチェンジを考えている
SaaS業界ってどんな業界?

近年よく耳にする「SaaS(サース)」という言葉。
転職サイトや企業ページでも見かけるけど、実際どんな業界なのかピンと来ていない人もいるかも知れないので簡単に解説します。
SaaSとは「Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)」の略で、
簡単に言うと「インストールせずに、インターネットを通して使えるソフトウェア」のこと。
たとえば、Google Workspace、Slack、freee、Chatworkなども、すべてSaaSです。
かつて企業が使うソフトウェアは「オンプレミス型」と呼ばれる、サーバーを自社で管理して使う仕組みが主流でした。
でもこの方法は、導入コストも運用負担も大きく、特に中小企業にはハードルが高いサービスでした。
そこに登場したのが、クラウド上で誰でも利用できるSaaS。
必要な機能だけを使え、初期費用もほぼゼロ。使いやすく、コスパも抜群。
この「シンプルさ」と「継続して使える仕組み」が、多くの企業に受け入れられました。
SaaS業界が伸びている理由
SaaS市場は今、世界的にも成長を続けています。
Grand View Researchの調査によると、日本のSaaS市場は2024年で約1.3兆円、2030年には約3兆円に成長する見込みがあるとされています。(引用:Grand View Research)
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中で、業務を効率化できるSaaSの需要は今後も拡大すると考えられています。
また、SaaS企業の多くは「サブスクリプション(継続課金)」モデルを採用しているため、
新規顧客を獲得するだけでなく、「既存顧客に長く使ってもらうこと」も重要になります。
だからこそ、営業職やカスタマーサクセス職など、顧客と向き合う仕事の採用が活発なのです。

SaaS転職の難易度|他のIT業界と比べると優しめ

SaaS業界への転職は、「IT業界の中では比較的難易度が低い」と言われています。
実際に特別な経験がなく、未経験からのSaaS転職が成功した私もそれを実感しています。
とはいえ、だれでも簡単に入れるというわけではありません。
成長産業である分、スピード感があり、入社後のキャッチアップ力が求められます。
SaaS転職は“チャンスが多い”理由
まず前提として、SaaS業界はまだまだ「成長途上」にあります。
日本でも稀な急成長業界なので、この成長に合わせて、各社はサービス拡大や新規顧客獲得に向けて人材を増やしており、採用の間口を広げているのが現状です。
特に、営業職・カスタマーサクセス職などの“顧客と直接関わる職種”は常にニーズが高く、
Wantedlyなどの求人サイトでも「未経験歓迎」「第二新卒歓迎」といった求人を多く見かけます。
2025年10月時点でも、求人サイトで「SaaS × 未経験」と検索すると、常時1,000件以上の求人が出てきます。
これは、他のIT職種(エンジニアやデザイナー)に比べると圧倒的に多い数字です。
つまり、“未経験からIT業界に入りたい人”にとって、SaaSは現実的に狙いやすい入り口なんです。
選考は「簡単」というわけではない
ただし、採用の間口が広い=誰でも通る、というわけではありません。
SaaS業界では、「入社後に活躍できる人か」をしっかり見極める傾向があります。
たとえば、以下のような点がチェックされることが多いです。
-
顧客とのコミュニケーションをどう取ってきたか
-
課題を見つけ、解決まで導いた経験があるか
-
数字(売上・リピート率・満足度など)を意識して行動していたか
-
継続的に学ぶ意欲があるか
このあたりは、営業・販売・サポートなど前職の経験を“どう言語化できるか”がカギになります。
わたし自身、前職では広告営業をしていましたが、面接では「課題解決のストーリー」をよく深掘りされました。
「どうやって顧客の課題に気づいたか」「その課題を解決するためにどんな提案をしたか」
これを具体的に話せたことで、未経験ながらも「CS適性がある」と評価されたのを覚えています。
転職難易度を左右する3つの要素
SaaS転職の難易度は、主に以下の3つの要素で変わります。
| 要素 | 内容 | 難易度の目安 |
|---|---|---|
| 職種選び | 営業・CS職は比較的入りやすい。エンジニア・PM職はスキル要。 | ★☆☆☆ |
| 企業フェーズ | スタートアップはスピード感が求められるが、挑戦チャンスが多い。 | ★★☆☆ |
| スキルセット | ITスキルよりも、論理的思考・課題解決力・顧客志向が重視される。 | ★★☆☆ |
つまり、“IT未経験でも活かせる経験があるかどうか”で難易度は変わるということ。
営業・接客・コンサル・人事など、顧客や社内関係者と向き合う仕事をしてきた人は、
SaaS職でもスムーズに活躍できる素地が十分にあると思っています。
現場のリアル:入社してからが本当のスタート
SaaS転職は他のIT業界に比べて「入りやすい」ですが、入社後はスピード感が段違いです。
新しいプロダクトのリリースやアップデートが毎週のようにあり、情報共有や学び直しが欠かせません。
私も入社後、オンボーディングの1ヶ月間は毎日プロダクト研修とロールプレイ。
最初は「用語が難しい」「ツールの構造がわからない」と苦戦しましたが、
わからないことを素直に質問したり、社内ナレッジを読み込んだりして徐々に慣れていきました。
SaaS業界は、「学び続けられる人」にこそ向いている業界だと感じます。
未経験からSaaS転職を成功させるためのポイント

SaaS業界は未経験でも挑戦しやすい業界ですが、面接での伝え方や選考準備を間違えると、思うように結果が出ないこともあります。
転職の難易度を下げるために、未経験でも採用されやすい人が意識している3つのポイントを紹介します。
SaaSの仕組みとビジネスモデルを理解しておく
まず最初にやっておきたいのが、SaaSという仕組みそのものを理解することです。
面接では必ず「うちのビジネスモデルについてどう思いますか?」と聞かれることがあります。
SaaS企業は、“売って終わり”ではなく“継続して使ってもらう”ことが前提。
つまり、「顧客の成功=企業の売上」という構造になっています。
この考え方を理解しているだけで、面接官の印象は大きく変わります。
たとえば、
-
営業なら:「契約して終わりではなく、導入後の活用支援まで責任を持ちたい」
-
カスタマーサクセスなら:「解約を防ぐだけでなく、顧客の成長を一緒に支援したい」
といった発言ができると、業界理解があると判断されやすいです。
私も転職当時、「SaaSは継続率が重要」という話を面接で繰り返していました。
特にカスタマーサクセス職では、”顧客との長期的な関係性を築けるかどうか”が重要視されるため、
この視点を持って話せると評価が上がりやすいです。
自分の“再現性のある強み”を見つける
未経験の方がよくつまずくのが、「自分の何をアピールすればいいのかわからない」という点。
でも実は、SaaS企業が見ているのはスキルよりも再現性です。
たとえば──
| 経験職種 | SaaS転職で活かせる要素 |
|---|---|
| 営業職 | 顧客課題のヒアリング力、提案力、リレーション構築 |
| 接客・販売職 | 顧客満足度向上への姿勢、課題解決力、ホスピタリティ |
| カスタマーサポート職 | トラブル対応力、説明力、傾聴力 |
| 人事・管理部門 | 組織課題の特定、改善提案、調整力 |
こうした経験を「どんな成果につながったか」「なぜそれを大事にしているか」と合わせて話すことで、
あなたの“再現性”が伝わります。
私の場合は、前職の広告営業で「売上を予算比130%に伸ばした経験」を話しました。
数字自体よりも、「なぜ伸びたか」「そのためにどんな工夫をしたか」を丁寧に説明したことで、
「顧客成功の視点を持っている」と高く評価されました。
“学び続ける姿勢”を具体的に示す
SaaS業界は、変化がとにかく速いです。
最近は特にAIの導入も進んできているので、機能のアップデートが頻繁に行われています。
だからこそ、「知識がある人」よりも「知識を吸収できる人」が評価されやすいです。
面接では、
-
「最近学んだITツール」
-
「業界ニュースをどうキャッチアップしているか」
などを具体的に話せるとかなり好印象だと思います。
たとえば私は、転職活動中に「note」や「YouTube」でSaaS業界の情報を毎日インプットしていました。
実際、面接で「SaaSの収益構造やLTVについて理解しているのが良いですね」と言われた経験があります。
“勉強している姿勢”を伝えるだけでも十分な強みになるはずです。


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