こんにちは、さくおです。
この記事では、私が27歳でSaaS業界にカスタマーサクセス職への転職を決めた理由を、素直にお伝えします。
転職は人生で一度は誰もが考えることだと思いますが、実際に動くとなると大きな決断ですよね。
「今のままでいいのかな?」「でもリスクもあるし…」と迷う人も多いと思います。
私自身もそうでした。前職ではやりがいもありましたし、人間関係も悪くなかったのでなおさら。
けれど心のどこかで「このままでは将来が不安」「もっと成長できる環境が欲しい」と感じていました。
最終的に私を突き動かしたのは、収入・市場価値・働き方・タイミングの4つの要素でした。
ここではそれぞれについて、当時の気持ちや状況も含めてお話しします。
✔︎ 広告業界から未経験でIT企業へ転職し、現在はメガベンチャーで現役カスタマーサクセス職
✔︎ 月70時間だった残業を20時間に削減し、時間単価は1.2倍にアップ
- SaaS業界への転職のきっかけに興味がある
- カスタマーサクセスへの転職を視野に入れている
- 今の仕事より、もっと自分に合った仕事があるんじゃないかと模索している
年収を上げやすい成長産業に飛び込みたかった

前職は東証一部上場の安定企業。聞こえはいいですが、年収は同世代と比べて低めで、「この会社に貢献している実感」と「もらえる給料」が釣り合っていない感覚がありました。
もちろん、生活に困るほどではなく、都内で一人暮らしできる程度には稼げていましたが、30代になると「結婚」「子育て」「住宅購入」など、ライフスタイルが変わってお金がかかってくる時期に差し掛かります。
将来を考えたとき、今のペースで年収が上がるのを待っていては、理想の生活には届かないだろう、と考えました。
昇進すれば少しは上がりますが、数万円程度。正直「これでは自分の理想が叶えられない」と思ったんです。
そこで、求める年収を目指すために、転職先の業界に必要な要素として考えたのが、「成長業界」と「テクノロジー」です。
SaaS業界は日本の産業の中でも珍しい、ここ10年ほどで急成長している領域。
サブスクリプション型のサービスで、継続的な収益が見込めるビジネスモデルに、十分な成長性と将来性を感じました。
売上や利益が伸びている業界であれば、企業は人材に還元しやすく、給与水準も高まりやすい。
実際に中途採用を行なっている企業を調べてみると、私が求める水準をクリアしている企業がかなり多い印象でした。
まだ日本ではSaaS業界で働いたことがある経験者が少なく、未経験でも積極的に募集をかけている企業の母数も多かったため、初めての転職にうってつけだと感じたんです。
また、SaaSはテクノロジーを生かした業界であるため、同じく急成長しているAIとの相性が良い点も魅力的でした。
これからの5年、10年を考えたとき、この領域に身を置くことで、市場の動きに合わせた経験・スキルが積めると感じました。
このように、私はこれから必要になる「必要な年収」と「転職のしやすさ」のバランスを加味して、SaaS業界への転職を決意しました。
SaaS業界についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事を見てみてください。

市場価値を高めるために、長期的に顧客と向き合える仕事をしたかった

前職では、大手企業の専任営業を任されていて、責任もありやりがいも十分でした。
ただ、代理店という立場ゆえに「短期的な付き合い」で終わってしまうことが多かったのです。
コンペで一部の案件を勝ち取っても、
顧客に深く入り込んで課題を解決するよりも、表面的なやり取りになってしまう場面が少なくありませんでした。
そこで私は「顧客と長期的に向き合い、本質的な提案を再現性高く届けられる人」こそ、市場価値の高い人物なのではないか?という考えに至りました。
SaaS業界のカスタマーサクセス職の位置付けをまとめると、このようになります。
| 観点 | SaaS(カスタマーサクセス)での特徴 | ポイント |
|---|---|---|
| 商材 | 無形 | 有形よりも魅力を伝える難易度が高い分、提案力や理解力が試される |
| 顧客属性 | 法人 | 個人よりも扱う金額が大きく、責任もスキルも大きく伸ばせる |
| 顧客規模 | 中小企業がメイン | 将来自分が個人でビジネスを始める場合にも活かしやすい |
| 顧客とのつながり | 長期的 | 短期的な付き合いではなく、伴走し続ける中で信頼を構築できる |
こうした環境なら、営業経験を活かしながら自分の市場価値をさらに高められる。
自分の理想に一番近いのがSaaS業界のCSだと気づいた瞬間でした。
長時間労働から抜け出し、豊かな人生を送りたかった
前職の働き方はかなりハードでした。
営業職で常に忙しく、定時に帰れる日はほとんどなく、終電帰りもしょっちゅう。
過労や睡眠不足で本業のパフォーマンスが下がっていると感じることも多々あり、休日は疲れ切って寝て過ごすことも多かったので「仕事のための休息」になってしまっていました。
「仕事は楽しいのに、人生が豊かになっていない」
趣味や自己投資に時間を使いたくても、体力も気力も残っていない。これでは「仕事のために生きている」ようで、自分の人生の舵を取れていない気がしました。
また30代を迎えれば、結婚したり、子供ができたりで、自分に費やせる時間も少なくなります。
その時になってから職場環境を変えるより、2、3年早く転職して、いまから仕事とプライベートのバランスの基盤を整えたいと考えたんです。
SaaS業界の求人を見て驚いたのは、リモート勤務やフレックス制度を導入している企業がかなり多いこと。通勤時間が削減されるだけで、自由に使える時間が大きく増えました。
結果的に仕事のパフォーマンスも上がり、休日も「休むための時間」から「楽しむための時間」に変わりました。
20代後半というタイミングで生活の基盤を整えられたのは、すごく大きかったと思います。
20代のうちに転職経験を積み、自分のキャリアの軸を作りたかった
私は新卒で企業に入社したときから「いつかは転職しよう」と考えていました。
理由はシンプルで、自分が求めるキャリアや働き方をする上で、今の環境が最善の選択肢かどうか、1社の経験だけでは判断ができないと思っていたからです。
確かに、前職はやりがいもあって人間関係も良好。続けようと思えば続けられた環境でした。
でも「ここがベスト」と思えるかどうかは、比較対象があってこそ分かること。キャリアの軸を作るには、複数の経験が必要だと思いました。
加えて「20代のうちに転職をする」というのも私の中では重要なポイントでした。
転職市場では20代〜30代前半は、他の年代に比べると企業に求められる年齢層になります。
なぜなら、特別なスキルや経験がなかったとしても、これからの「ポテンシャル」「将来性」を評価してもらえるからです。
私は社会人5年目で基盤を整えられていたので、「今が最適なタイミング」だと判断して、転職に踏み切りました。
まとめ:同じ理想を持つひとは、SaaS業界のカスタマーサクセスがおすすめ!

私が27歳でカスタマーサクセスへ転職を決めた理由は、
-
年収を上げやすい成長産業に飛び込みたかった
-
市場価値を高めるために、長期的に顧客と向き合える仕事をしたかった
-
長時間労働から抜け出し、豊かな人生を送りたかった
-
20代のうちに転職経験を積み、自分のキャリアの軸を作りたかった
この4つが大きな理由になります。
上記のような理想を叶えたい!という人がいれば、SaaS業界やカスタマーサクセスで仕事をする意義はとても大きいと思っています。
自分の提案が顧客の業務改善につながったときの喜びや、長く付き合う中で「◯◯さんのおかげで成果が出ました!」と言ってもらえる瞬間などもあり、やりがいを感じながらいきいき働くことができます。そしてその経験は、そのまま自分のスキルや市場価値を高めてくれます。
もう一つ大きいのは「キャリアの選択肢が広がる」ということ。
CSで培った顧客理解・データ活用・マネジメントのスキルは、プロダクトマネージャーやマーケティング、さらには独立といった多方面に応用可能です。将来的なキャリアの可能性を考えると、転職したこと自体が大きな投資になっていると実感しています。
だからこそ、もし今の働き方や将来像に少しでも違和感を抱いているなら、SaaSやカスタマーサクセスという選択肢を調べてみてほしいと思います。
私にとってそうだったように、あなたにとっても「キャリアを前に進めるきっかけ」になるかもしれません。
まずは情報収集からで大丈夫!関連記事を読んでみたり、エージェントに相談してみたり、できる一歩から始めてみてくださいね。

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