IT転職は年収だけで決めると危険?未経験者がチェックすべきポイント5選

年収

こんにちは!さくおです。

IT業界に興味はあるけれど、「年収だけで企業を選んで大丈夫なのかな…?」

そんな不安を抱えている人は多いはずです。

特に未経験の場合、転職サイトの年収欄だけを見て判断してしまうと、入社後に「思っていた働き方と違う」「スキルが身につかない」といったギャップが起こりやすく、早期離職につながるケースも少なくありません。

実は、IT転職で大切なのは 「その会社で成長できるかどうか」 という視点です。
『プロダクトの将来性』『教育体制』『働き方』『キャリアの広がり』『企業文化』。
これら5つの軸をしっかり見れば、未経験でも “失敗しない転職” が実現できます。

この記事では、年収にとらわれず、本当に価値のある企業選びをするためのポイントをわかりやすく解説します。
未経験からIT転職を考えているあなたの不安が、読み終わるころには自信に変わるはずです!

この記事の信頼性

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こんな方におすすめ
  • 年収以外の判断軸を知りたい
  • 似たようなSaaS企業が多くて企業の優先順位がつけられない
  • IT業界やSaaS企業への転職に興味がある
※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。
目次

なぜIT転職を年収だけで決めるのは危険なのか

カスタマーサクセスに合う・合わない

IT転職の軸を「年収」で判断する人は多いですが、未経験者の場合、それだけで企業を選ぶと入社後に「こんなはずじゃなかった…」となりやすいです。

年収はもちろん大事な要素ですが、あなたの将来のキャリアや働きやすさを決めるものは、実は別のポイントにあります。

ここでは、年収だけで決めると危険な理由を3つに分けて解説します。


未経験者は特に「入社後のギャップ」が起きやすい

未経験でIT業界に入る場合、業務内容のイメージがつきにくく、「求人票と実際の働き方の差」が特に大きくなりやすいです。

例えば、

  • 思ったより覚えることが多い

  • トレーニング期間が短く、すぐ実務に放り込まれる

  • 求められるレベルが高くてついていけない

  • 想像していた働き方と違う(実は残業が多い、業務が細かい など)

こうしたギャップは、年収の高さとは直接関係ありません

むしろ、年収が高いほど「即戦力性」「スピード感」が求められ、未経験者にとってハードルが上がることもあります。
結果として、年収で決めてしまうと「続けられない・成長できない」という状態になりやすい。

大切なのは、あなたが 着実にスキルを積める環境かどうか です。


給与の高さは“業務負荷の高さ”と比例することがある

シンプルですが、年収が高いということはそれだけ「期待値」も高い ということです。

特にITベンチャー・スタートアップでは、

  • 少人数で多くの業務を回す必要がある

  • ドキュメントが整備されていない

  • 業務スピードが速く、常に変化が求められる

  • 1人あたりの責任範囲が広い

こうした特徴があり、給与が高いほど「すぐ成果を出してほしい」という企業側のメッセージでもあります。

未経験で入る場合、

年収が高い → ラッキー! ではなく

年収が高い → 入社後の負荷が高い可能性

と冷静に見ることが大切です。

もちろん全ての企業がそうではありませんが、

給与の背景にある“期待値”や“業務量”もセットで確認すべき です。


年収は「入社後に伸ばせる指標」でしかない

年収は、転職時点での数字だけではなく、入社後の成長によって大きく変わる指標です。

IT業界では、

  • スキルが身につく

  • プロダクトへの理解が深まる

  • マルチロールができるようになる(CS → PM補佐など)

など、能力に応じて昇給・昇格しやすい特徴があります。

つまり、未経験であればなおさら、はじめは年収が低くても、その後伸ばせる環境
を選ぶ方が、中長期的なキャリア価値ははるかに高くなります。

逆に、最初の年収だけを重視して入社すると、

  • スキルが身につかず市場価値が上がらない

  • 転職しても給与が上がらない

  • 業務が合わず短期離職してしまう

といった“キャリアの停滞”が起きやすくなります。


チェックすべきポイント①:プロダクトの将来性・事業の安定性

アプリケーション

IT転職を成功させるうえで、まず最優先で見るべきなのが

「プロダクト(サービス)の将来性」と「事業の安定性」です。

未経験者にとっては、会社のブランド名よりも、

“扱うサービスが今後伸びるかどうか”の方が圧倒的に重要です。

理由はシンプルで、

伸びている市場 × 伸びるプロダクト = 経験が浅くても活躍しやすい環境

になるからです。


SaaS市場は伸びているが、すべてのプロダクトが勝てるわけではない

ここ数年、SaaS(サース)と呼ばれるクラウドサービスの市場は急成長しています。

どの企業もDXを進める必要があり、ITツールはどんどん必須になっているためです。

ただし、勘違いしてはいけないのは、

「SaaS業界が伸びている=どのサービスでも安泰」ではないということ。

実際には、

  • 競争が激しいジャンル(CRM、勤怠、チャットツール など)

  • 後発すぎて差別化できていない

  • 機能追加が遅く、ユーザーが離れやすい

  • 強力な競合にシェアを奪われている

こうしたサービスも多く存在します。

つまり、同じ“IT企業”でも伸びている会社と伸び悩んでいる会社の差はかなり大きいのです。

未経験で入る場合、

「市場自体が伸びていて、さらにプロダクトの競争優位性がある会社」

を選ぶことが、キャリアの安定につながります。


未経験者ほど“事業ドライブ”の強い会社を選ぶべき理由

事業ドライブとは、「事業の伸びしろ・勢い」のことです。

未経験者にとって事業ドライブが強い会社が良い理由は3つあります。

経験が浅くても成果を出しやすい

事業が伸びている企業は、

  • 引き合い(会いたいと言われる商談)が多い

  • 契約率が上がりやすい

  • 顧客満足度も高い

という特徴があり、未経験でも活躍しやすい土壌があります。

教育体制・組織が整いやすい

売上が順調な企業ほど、

  • オンボーディング制度(研修)

  • ナレッジ共有

  • 仕組み化、マニュアル整備

が進むため、未経験者がスムーズにキャッチアップできる環境があります。

逆に、事業が停滞している会社は、日々の業務で手いっぱいになりがちで、

新人教育まで手が回らないことも多いです。

スキルが身につきやすく、キャリアの選択肢が広がる

伸びている会社では新しいポジションや役割が生まれやすく、

  • カスタマーサクセス

  • インサイドセールス

  • プロダクト寄りの仕事(PMサポートなど)

など、キャリアの幅が広がります。

つまり、最初の1社選びで“事業の伸び”を見誤ると、キャリアの伸びも鈍りやすいということです。


見極める方法は「競合比較」「導入実績」「資金調達状況」

プロダクトの将来性を見るとき、未経験でも判断しやすいポイントは以下の3つです。


① 競合比較(他社との違い)

以下の観点を見ると差が分かりやすいです:

  • 競合より強い機能があるか

  • 他社にない特徴があるか(独自性)

  • 価格競争に巻き込まれていないか

  • 利用者の口コミはどうか

競合と比べたときに明確な強みがあるサービスは、長く使われやすい=安定する傾向があります。


② 導入実績(どの企業が使っているか)

導入企業が増えているプロダクトは、ユーザーからの支持が高い証拠です。

  • 導入企業数が伸びている

  • 有名企業が使っている

  • 記事やプレスリリースで案件が増えている

導入実績はもっとも分かりやすい“事業の伸び”を示すデータです。


③ 資金調達状況(スタートアップの場合)

スタートアップであれば、資金調達は事業の勢いを測る重要指標になります。

  • 直近で調達しているか

  • 調達額の大きさ

  • 投資家(VC)の質

  • 成長ストーリーが語られているか

資金調達が順調な会社は、プロダクト開発・採用・研修に投資できるため、

未経験者でも成長しやすい環境が整いやすいです。


チェックすべきポイント②:教育体制・オンボーディングの手厚さ

カスタマーサクセス

IT未経験者が転職で失敗しないために、必ずチェックしてほしいのが

「教育体制(研修)とオンボーディングの仕組み」です。

実際、未経験で入社して活躍できるかどうかは、環境によって大きく左右されます。

特に、入社後の “最初の3ヶ月” がその後のキャリアの分岐点になります。


未経験で活躍できるかは「最初の3ヶ月」で決まる

未経験の人がIT業界で活躍できるかどうかは、

入社後3ヶ月の学習環境でほぼ決まると言っても過言ではありません。

この期間は、

  • 基本のITリテラシー

  • プロダクト知識

  • 顧客対応のポイント

など、すべての「土台」を固める時期。

もしオンボーディングが弱い会社だと、

  • いきなり現場に放り込まれて混乱する

  • 教育担当が忙しく、質問しづらい

  • とにかく“自己流”で乗り切らないといけない

こうした環境になりやすく、

未経験者には正直かなり厳しい戦いになります。

逆に、オンボーディングがしっかりしている会社なら、

  • 初月は基礎研修で安心して学べる

  • ロールプレイやOJTが丁寧

  • わからないことを聞ける仕組みがある

といった“育てる前提の環境”なので、

未経験でもスムーズに戦力化できるのが特徴です。


オンボーディング制度が整った会社の特徴

では、どんな会社が「未経験者にとって良い環境」なのでしょうか?

私自身、実際に転職先を判断する上で重要視していた5つのポイントをご紹介します。

研修期間が1ヶ月以上ある

最低でも1ヶ月、理想は2〜3ヶ月あると安心。

「研修は1週間で終わり、あとは現場で覚えてね」という会社は未経験者であれば注意が必要です。

ロールプレイやOJTが仕組み化されている

ただ見るだけのOJTではなく、

  • トーク練習

  • 案件ロープレ

  • フィードバック制度

などが“型”になっている会社は定着率が高いです。

マニュアル・ナレッジが整備されている

急成長ベンチャーはマニュアルが追いついていない場合もありますが、

最低限のドキュメントがあるかないかは確認しておくといいと思います。

メンター制度がある

「誰に聞けばいいか分からない」は未経験の人にとって最大のストレスになりえます。

メンターや教育担当が明確な会社ほど安心できます。

定期的な1on1・振り返りの場がある

オンボーディング期の壁を越えるには、
課題や悩みごとの棚卸しの場として、週1の1on1や上司や先輩との振り返りの時間
があることが大切です。

こうした環境が揃っている会社は、

育成に投資しており、未経験でも戦力化する意欲が高い会社と言えます。


求人票や面接で確認すべき質問例

教育体制は、求人票だけでは分からないことが多いので、

面接で、次の質問をしてみることをおすすめします。


  • 「未経験入社の人はどのようにキャッチアップしていますか?」

→ 実例ベースの答えが返ってくるかがポイント。「人によります」など曖昧な回答は、従業員任せの教育制度かもしれません。

  • 「入社後の研修期間はどれくらいですか?」

→ 最低でも1ヶ月、不安な人は2〜3ヵ月くらいの企業かどうか確認しましょう。1週間程度の企業はリスクが高いように感じます。

  • 「OJTはどのような形で進みますか?」

→ 商談同行やフィードバックの仕組みがあるかが重要。

  • 「オンボーディングでつまずきやすいポイントはありますか?」

→ 誠実に答えてくれる会社は透明性が高いです。

  • 「入社3ヶ月〜半年で期待される役割を教えてください」

→ ゴールが明確な会社ほど、求められている役割が定まっているため、未経験でも安心です。


チェックすべきポイント③:働き方・環境(裁量・残業・柔軟性)

オフィスの風景

IT業界の転職では、年収や待遇よりも 「毎日どんな働き方ができるか」 が、仕事の満足度を大きく左右します。

特に未経験者の場合、働き方と環境が自分に合っていないと、

スキルが身につく前に疲れてしまい、転職の成功確率が下がります。

ここでは、「働きやすさ」を見極めるための重要な視点を解説します。


年収よりも“日々の働きやすさ”が満足度を左右する

多くの人が転職時に「年収アップ」を重視しますが、
実際に働き始めると満足度を決めるのは “日々の働きやすさ” です。

たとえば、

  • 毎日残業が続く

  • タスクが多すぎて常に忙しい

  • 判断基準がバラバラで仕事が進めづらい

  • コミュニケーションコストが高い

こうした環境は、年収が高くても続きません。

逆に、

  • 上司や同僚とのコミュニケーションがスムーズ

  • やるべきことが明確

  • 心理的安全性があり、本音で相談しやすい

  • 業務の目的や意義が説明される

という環境であれば、年収が多少低くても 成長実感と充実感 を得やすいです。


現場のリアル:フルリモートOKでも「裁量」次第で変わる

最近は「フルリモートOK」「週3リモート」など柔軟な働き方を売りにする企業も増えています。

ただし、ここで注意なのは、

“リモートOK=働きやすい”ではないということ。

実際の働きやすさは、

「裁量(どこまで自分で判断できるか)」 によって大きく変わります。

例えば裁量が低いと…

  • 毎回上司の許可が必要

  • 判断基準が曖昧で迷いやすい

  • ミスを恐れてドキドキしながら仕事する

  • チャットでの報告が多く、逆にしんどい

→ リモートでもストレスが溜まりやすい環境で働くことになってしまうかもしれません。

逆に裁量が高ければ…

  • 仕事の進め方を自分で決められる

  • スケジュール管理がしやすい

  • 成果を出しやすく、モチベが続く

  • リモートでも安心して働ける

→ 未経験でも早い段階で「仕事がしやすい」と感じられるはずです。

つまり、リモート制度の有無より、“現場でどれだけ裁量があるか”の方が大事。

この観点で企業を見極めると、ギャップを減らせます。


口コミでは分からない“実際の働き方”の調べ方

働きやすさは、求人票や口コミサイトだけでは判断できません。

実は 働き方に関するリアルな情報は、裏側を深掘りしないと出てこない ものです。

以下の3つの方法で実態をつかむのが効果的です。


面接で「1日の流れ」を具体的に聞く

質問例:

  • 「このポジションの1日のスケジュールを教えてください」

  • 「忙しい時期と落ち着いている時期の業務量の差は?」

  • 「残業はどんな時に発生しますか?」

曖昧な回答ばかりの場合は、働き方が整っていない可能性があります。


その企業の社員のSNS・noteをチェックする

最近は、社員が働き方や業務内容をSNSで発信している会社も多いです。

  • noteの記事

  • 会社のブログ

  • LinkedIn や X(旧Twitter)

これらを見ると、実際のカルチャーや雰囲気がわかります。


企業のプレスリリースを確認する

プレスリリースは「企業の今の勢い」を表す情報源。

  • 新しいサービスの発表

  • 大型導入のニュース

  • 組織拡大の発表

こうした動きが活発な会社は、働き方も整備されやすい傾向にあります。

実際に私が入社した企業も、ホームページ上での記事が頻繁に更新されていて、透明性の高さが伺えたことが決め手の一つでした。


チェックすべきポイント④:成長機会(キャリアパス・スキルの汎用性)

カスタマーサクセス

IT転職で重要なのは、「入社時の年収」よりも「入社後にどれだけ市場価値を高められるか」 です。

特に未経験からIT業界へ飛び込む場合は、

“スキルが育つ環境かどうか” が、将来のキャリアの広がりを決定づけます。

ここでは、成長機会を見極めるための3つの視点を解説します。


「市場価値が上がる環境」かどうかが最重要

転職して数年後、

あなたの市場価値を上げてくれる会社かどうかは非常に重要な判断基準です。

市場価値が上がる環境の特徴は以下の通りです。

明確なKPIや目標設定がある

  • 成果の基準が曖昧な会社より、

  • “何ができれば評価されるか” が明確な会社のほうが成長しやすい。

スキルアップの機会が豊富

  • 新機能リリースの説明会

  • プロダクト勉強会

  • 社内ナレッジ共有

  • 外部セミナーの補助

    こうした「学ぶ場」があるとスキルが加速度的に伸びます。

新しい挑戦に手を挙げやすい文化がある

  • 新プロジェクトの立ち上げ

  • 社内横断的な業務

  • プロダクト改善提案

    こうした「裁量の広さ」が成長スピードを決めます。

評価制度が整っている

  • 成果を定量的に評価

  • キャリア面談が定期開催

  • 1on1で方向性を調整

    こうした企業は“人を育てる意識”が強いです。

未経験であっても、適切な環境に入れば成長速度は一気に上がります。


IT未経験でも身につくスキルとは

IT業界の良いところは、未経験でも業務を通して身につく汎用性の高いスキルが多いことです。

これらはどの会社でも通用する “移動可能スキル” であり、転職市場でも高く評価されやすいです。

ITリテラシー(ツールの理解・情報整理能力)

SaaSやクラウドツールが使えるだけでも、市場価値は大きく上がります。

ロジカルシンキング(課題の整理・仮説検証)

顧客の課題を整理するスキルは、IT業界のどの職種でも必須。

コミュニケーション能力(説明力・共感力)

  • 顧客対応

  • 社内調整

  • プロジェクト推進

    どれにも必要で、未経験者も早期に身につけられます。

データ分析基礎(数値の読み取り・改善案の提案)

CS・セールス・マーケどれでも使えるため、キャリアの武器になります。

プロダクト理解(仕様・ユースケース)

プロダクトを深く理解する力がつくと、

PM補佐・プロダクト寄りのキャリアへ進む道も開けるのがITの強み。

これらのスキルは、最初の会社選び次第で、

“3ヶ月で伸びるか、1年経っても伸びないか” が大きく変わります。


キャリアパス例:CS・PM・セールス・マーケへ広がる

IT業界の魅力は、未経験でも キャリアの選択肢が広い ことです。

ここでは、特に伸ばしやすいキャリアパスを紹介します。

カスタマーサクセス(CS)

  • SaaS業界で需要が急増

  • 顧客支援・課題解決・データ分析など幅広く経験できる

  • キャリアの転換点として選ぶ人が多い

プロダクトマネジメント(PM・PMM)への道

  • 顧客課題の理解

  • プロダクト改善提案

  • 要望の整理

などが強みになり、PMやプロダクト寄りの職種へのステップアップが可能。

セールス(IS・FS)

ITセールスはロジカルさ・プロダクト理解が必要。

未経験から直接セールスを志すメンバーもいますが、CSやサポートからのステップアップで異動するメンバーも少なくありません。

マーケティング(コンテンツ・インサイド寄り)

  • データ分析

  • 顧客理解

  • 市場調査

CSや営業で得た知識がそのままマーケティングで活きるため、

“横移動”しやすい職種のひとつです。


チェックすべきポイント⑤:企業文化・人の雰囲気・マネジメント

営業

IT未経験で転職する人にとって、もっとも失敗しやすい原因の1つが

「カルチャーのミスマッチ」 です。

どれだけ待遇が良くても、

どれだけ成長環境が整っていても、

「一緒に働く人」と合わなければ、続けることは難しくなります。

ここでは、企業文化や人の雰囲気を見極めるポイントを解説します。


未経験ほど「一緒に働く人」で成長スピードが変わる

未経験者にとって最も重要なのは、

“近くで働く上司・先輩がどんなタイプの人か” です。

なぜなら、

  • 分からないところを聞きやすいか

  • ミスを責めるのではなく、原因を考えてくれるか

  • フィードバックが具体的か

といった点が、あなたの成長スピードに直結するからです。

良い上司・先輩の例

  • 「まずやってみよう、わからなければ相談してね」と言える

  • ミスに対して“次にどうするか”を一緒に考えてくれる

  • 情報共有が丁寧で、教えることを苦にしない

悪い上司・先輩の例

  • 説明が抽象的で、聞き返しづらい

  • 忙しさを理由に放置する

  • 人によって態度が違う

未経験者が安心して育つ環境には、

「育てる文化」 が根付いていることが非常に大切です。


カルチャーフィットは離職率に直結する

企業文化(カルチャー)とは、会社に自然と染みついている価値観や雰囲気のことです。

たとえば、

  • 成長重視なのか、安定重視なのか

  • 個人裁量が強いのか、チームで動く文化か

  • オープンなコミュニケーションか、階層的なのか

  • スピード重視か、慎重な判断をする会社か

未経験者が特につまずきやすいのは、

「カルチャーが自分に合っていなかった」

という理由。

これは年収や待遇以上に離職に直結します。

カルチャーミスマッチが起きると…

  • 会社のスピード感についていけない

  • 意見を言いづらくてストレス

  • 成果を出したいのに評価基準が合わない

  • “ノリが違う” と感じて馴染めない

逆に、自分に合ったカルチャーだと、

  • 心理的安全性が高く、質問しやすい

  • 自然と成長スピードが上がる

  • チームに助けられる場面が多い

  • 自分らしく働ける

といった “自然体での成長” に期待できます。


面接でカルチャーを見抜く質問例

企業文化は、面接での質問によってかなり見抜けるので、以下の質問をそのまま使ってみてください。


  • 「チームで大切にしている価値観を教えてください」

→ すぐ答えられる会社は、価値観が浸透している。

  • 「新人がつまずきやすいポイントはありますか?」

→ 誠実に話してくれる会社ほど透明性が高い。

  • 「最近チーム内であった成功事例を教えてください」

→ チームワークが良い会社は嬉しそうに語ってくれる。

  • 「メンバー同士のコミュニケーションはどんな感じですか?」

→ Slack中心?1on1多め?などがわかると雰囲気が掴める。

  • 「理想のチーム像をどのように考えていますか?」

→ マネージャーの価値観=チーム文化に直結する。

  • (逆質問用)『御社の文化に合う人はどんな人ですか?』

→ ここで出てくる人物像が、自分に合うかどうか判断基準になる。


まとめ:IT転職は“年収+5つの判断軸”で選べば失敗しない

ひらめき

IT転職は、年収だけで判断してしまうとギャップが大きくなりやすい分野です。

未経験からの挑戦ならなおさら、

「自分に合った環境で、着実にスキルが伸ばせるか」 を重視することで、数年後のキャリアが大きく変わります。

これまで解説してきた 5つの判断軸 を押さえておけば、転職のミスマッチを大きく減らすことができます。

  • プロダクトの将来性

  • 教育体制・オンボーディング

  • 働き方・裁量・柔軟性

  • 成長機会(キャリアの広がり)

  • 企業文化・人の雰囲気

この5軸で企業を見れば、未経験でも「続けられる」「成長できる」環境を選びやすくなります。


あなたに合った環境を選ぶことが最優先

転職成功で一番大切なのは、

「あなたの価値観や性格、働き方の希望に合う会社を選ぶこと」 です。

どれだけ年収が高くても、

どれだけ市場が伸びていても、

自分に合わない環境では成長しづらく、ストレスも溜まります。

逆に、環境が自分にフィットすれば、

  • 毎日無理なく働ける

  • 上司や先輩に相談しやすい

  • スキルが自然に身につく

  • 自信がついてキャリアが広がる

といった “ポジティブな循環” が生まれます。


年収は結果として後からついてくる

IT業界は、スキルの成長が年収に直結しやすい業界 です。

つまり、

未経験の段階では「伸びやすい環境」を選ぶのが正解
年収は、スキルと経験が積みあがることで自然と伸びていく。

最初の年収にこだわりすぎて環境選びを誤ると、

結果として市場価値が伸びず、年収アップのスピードも遅れてしまいます。

「成長できる環境」さえ選べれば、

あなたの市場価値は必ず上がり、転職後の選択肢も広がっていきます。


迷うなら転職エージェントを並行活用するのもアリ

未経験からIT業界を目指す場合、

自分だけで企業の内情や働き方を見抜くのは難しい のも事実です。

そんなときは、転職エージェントの活用も有効な手段。

活用するメリット

  • 非公開求人を紹介してもらえる

  • 企業のリアルな評価・離職率を教えてくれる

  • 書類添削・面接対策で内定率が上がる

  • 年収交渉など、言いづらい部分を代行してくれる

特にSaaS・IT業界に強いエージェントなら、

あなたの希望に合う企業を効率よく探すことができます。

注意点

  • エージェントの言いなりにならず、必ず自分の軸と照らし合わせること

  • 2〜3社を併用し、情報の偏りを防ぐこと

エージェントを味方につければ、未経験でも安心して転職活動を進められます。


他の記事でもカスタマーサクセス向けの情報を中心に、IT業界・SaaS業界への転職向けの記事をまとめています。

ぜひ参考にしてみてください!

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さくお
CS転職アドバイザー
✔︎ 未経験→IT企業のCS職へ転職成功
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このブログでは、僕自身の経験をもとに、
「未経験からCS職に転職したい人」や
「もっと自分らしく働きたい人」に向けて、
キャリアのヒントやリアルな転職ノウハウやをお届けしています。

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